2.インプレッサのドア交換

 「喰らってちょうだい」にも書いてあるが、嫁がイトーヨカドーの駐車場で、消火栓の
ポールに、左リアのドアをこすってきてしまった。
 幸運にも、へこみも目立たず、塗装も剥がれてはいないが、ポールのペンキが派手に
付いてしまっている上に、よく見ると広範囲にへこんでいる。

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 オートウエーブで板金の値段を聞いたら、何と7万!
 新品のドアを買うのに近い金額だ。
 確かに、ダメージは少ないとはいえ、ドア面積の半分以上は板金/塗装が必要に
なるから仕方がないか・・・

 そんなわけで、解体屋さんを回ろうかと考えていたのだが、ブックマークに
「リサイクルパーツ」ってのがあるのを思い出した。
 確か、前職場の後輩N君が貧乏なのに事故って、「安くあげる方法無いすかぁー?」
って聞かれたときに調べたところだ。
 「ラップ東京」というパーツやさん?である。

 早速調べたが、オンライン検索では見つからず、フォームで問い合わせをしたところ、
すぐに返事が来て、「あります。2.5万円」だった。
 当然、速攻で「確保ぉー!!」である。
 値段は、通常の中古のドアよりも5千円ほど高いが、インプレッサのドア(しかも左リア)
は需要が多く、在庫がないため高いのだそうだ。
 確かに、この手の車はクラッシュすることは多いもんなぁ。
 競技車両もあるし、その辺の峠野郎たちもいるし。
 大体ドリフトアウトしちゃうと後部ドアをやってしまうわな...それに、運転席側から
一番離れているから感覚がつかみにくいし。

 そんなわけで、振り込んだ翌日には宅配便で届けられた。

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 確認をした際に、カラーコードは植草と同じ#230(白)だったので、再塗装の
必要は無し。(あったら買わなかったかもしれないが...)
 「小傷程度はありますよ」と言っていたが、目立つ傷やへこみもなく、十分である。
 ただし、このドアは手巻き式なのだ。
 植草のRA-STiは、前のオーナーがオプションでパワーウインドウを付けているので、
入れ替える必要がある。
 本当は、ここだけ手巻きで諦めれば取り付けるだけで済むのだが、嫁が勘弁して
くれなかった。。。(;_;)
 ガラスは、スモークフィルムまで付いているので、ラッキーである。
(RA系は、着色ガラスなんて気の利いた物は装備していない)
 ただし、右リアのドアはスモークを貼っていなかったので、合わせるために貼らな
ければならなかった...

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本当は、ゆっくりとやりたかったのだが、到着したのが金曜日で、翌週末は社宅の
改装のために引っ越さなければならず、ただでさえ家の中は段ボールだらけで、
嫁の視線が突き刺さる...

仕方がないので、土曜日の昼間に決心して始めた。
しかし、夕方には嫁が医者に行くために使用するので、作業時間は2時間程度だ。
植草は、元々説明書を読まない人だし、車の整備解説書なんて買うやつの気が
知れない。
バイク程度なら持ってるけどね。
ということで、以下は自己流の作業手順。
(本当は2人で作業すると安全かつ早いはず。)

[交換手順]
1.まずは、新しい方のドアを分解してみる。
  内装は、窓のハンドルと、ポケットの中のネジ、ドアのハンドルのカバーを外すと、
  あっさりと取れる。

2.手巻き装置と、パワーウインドウの交換が出来るか検討。
  手巻きユニットを止めているネジ(4本)を外してみるが、結構大変そう...

3.今度は、今使っている方のドアを分解。
  但し、取り外してしまうと、作業が大変になる(置き場所がない)し、万が一断念
  したときに、戻すのが大変なことになる。
  車に取り付けたままの状態で作業を行う。

4.意を決して、古い方のドアの中身を取り出すことにした。
  取りあえずは、手がギロチンになると困るので、窓を一番下げた状態で行う。
  試行錯誤した結果、下図で赤く練ってあるフレームを最初に外してから、左の
  8本のネジを外すと、青く塗った部分のリンク類一式とパワーウインドウのモーター
  がセットで外れて、穴から取り出せる。

#パワーウインドウのユニット(モーター)って、以外と小さくて軽い。
 昔は数kgあったと記憶しているが、持った感じでは、手巻きの一式と比べても
 1kgも違わない。
 「この車は軽量化するために手巻きなのだぁ」って言い訳はあまり通じなくなって
 いる。
 嫁には黙っておこう...
door

5.今度は、新しい方のドアも同様に分解。
  両方を見比べたが、ユニットだけの交換は難しい。
  仕方がないので、リンクごと入れ替える。

6.ここまでで、約90分経過。やばい。。。
  一応、目途が立ったので、古いドアを取り外す。
  ますは、ストッパーを留めているピンを抜く。
  このピンは、割れ目が入っていて外側に開くピンなので、ペンチで握りながら、
  下から金槌で軽く叩くと抜ける。
  以降、ドアを閉めた状態から作業するので、ストッパーのドア側のネジも外して
  邪魔にならないようにしてからドアを閉める。

7.ドアを支えているヒンジ(2カ所)を外す。
  当然、一人で作業しているので、これ以降はかなり体力的(物理的)に厳しい
  作業となった。
  20kg以上あるドアをがきんちょに支えさせるわけにも行かないし、嫁が
  持ったら、赤ちゃんが産まれてしまう.....(予定日8月末)
  ここは、セオリー通り、上のヒンジから外して行く。
  車の外から、ドアを閉めた状態で穴に手をかけてドアを支えながら、
  片手でラチェットレンチで外して行く。
  最後にドアの取っ手を引いて、取り外す。
  何とか、外すことは出来た。
  「いま、夕立が来たら大変だろうなぁー」と考えつつ、さっさと作業を行う。

8.新しいドアを付ける。
  これは、外すよりも大変...
  車のステップ側を傷つけないように、ぼろ毛布で養生してから作業すること!
  さっきと同様、外からドアを支えて、ストッパーにピンを通す。
  これだけ重い物を、無理な体勢で位置あわせするのは大変。。。
  片手で支えながらヒンジにボルトを通そうとするのだが、ストッパーが堅く、
  先にピンを通してしまったので、位置があわせられない。
  仕方なく、一度ピンを抜いて、ストッパーを金槌でコンコンして引っ込める。
  2度目はヒンジが動くようになったので、うまくあわせられた。

9.調整
  取りあえず、ヒンジのボルトは片手では締め込めないし、位置をあわせないと、
  ドアが閉まらないので調整を行う。
  基本的には、ドアが閉まるようにして、上のヒンジ−下のヒンジの順で調整した。
  開閉がスムーズになったところで、今度は窓ガラスの位置をあわせる。
  仮にパワーウインドウを動かして窓を閉めてから、上図の調整用ボルトを
  ゆるめて、希望の高さまで手で動かしてから締め込む。
  これをきちんとやらないと、スバルのハードトップは洗車機を通したときに
  悲しいことになる。

10.内装を取り付ける
  配線を元通りに通して、内装をはめ込み、ネジ止めをする。
  何ら問題なし。
  本体を洗車していないので、一枚だけ妙にきれいなドアが付いた。

#ここで、約2時間ぴったり。はぁ、疲れた...
 この後、洗車に行き、反対側(右リア)の窓にフィルムを貼ってめでたく完了!